遺影写真の用意の仕方とは?写真の選び方や料金相場についても解説

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スナップ写真や証明写真などに比べると、圧倒的に撮影の機会は少ないものの、人生で一度は必ず必要になるのが遺影です。
とはいえ、生前に自分の遺影を準備しておく方は、ほんの一握り。ご遺族がアルバムなどの中から選んで用意するケースがほとんどでしょう。

ただ、大切な人を失った悲しみの中で、葬儀にまつわるさまざまな雑務をこなさなければならない遺族には精神的な負担が大きくのしかかります。
できる限り、誰もが生前に納得のいく遺影を撮影しておきたいものですね。
この記事では、ご自身で遺影を撮影するために知っておきたいこと、遺されたご家族が遺影を選ぶ時のポイントなどをご紹介します。


目次
①遺影写真とは
②遺影写真の選び方
③遺影写真のサイズとフレームの選び方
④遺影写真の料金相場
⑤遺影写真を生前に用意する方法
⑥遺影写真を生前に用意するメリット
⑦遺影写真の撮影には「フォトスタジオ さくら」がおすすめ



①遺影写真とは

改めて、遺影写真とは何でしょうか?
遺影写真とは、終活写真とも言われ故人の顔を写した写真のことで、参列者が個人を偲ぶために、お通夜やお葬式で生花とともに祭壇に飾られます。葬儀の後、四十九日の間は後飾り祭壇に、その後は仏壇に飾られるのが一般的です。その後、一周忌などで祭壇に飾られることもあります。

上でもお伝えしたように、遺影はお通夜までに準備しなければならないものですが、故人が生前に準備しておくケースは少なく、遺族などが過去の写真の中から選ぶことが多いです。これを葬儀社が預かり、遺影写真に加工するのが一般的ですが、近年では思い出したときに浮かんでほしいお顔を準備したいということで、ご自身で写真を準備する人が増えてきました。居なくなるときの準備をするのはどうかと思う人もいらっしゃいますが、思い出してほしいときの綺麗なカッコいい自分を残したいと思う人も多くなってきており自身の遺影をあらかじめ用意する人もいます。


②遺影写真の選び方

遺影写真は、家族などが亡くなった後で、遺影写真用に故人の写真を選ぶことが一般的です。
では、どのように選べば良いのでしょうか?
以下の4つのポイントがあります。

故人の写真にピントが合っているものを選ぶ

遺影写真のサイズとフレームの選び方」でもお伝えしますが、遺影写真は通常の写真のサイズよりも大きく拡大されます。このため、ピントが合っていないと、ぼやけた印象の遺影写真になってしまいます。スナップ写真などを使う場合は、故人の顔、特に目にピントが合っているものを選びましょう。

その上で、故人が大きく写っているものを選ぶ必要があります。どんなにピントが合っていても、もともと小さく写っている写真を拡大すれば、ぼやけてしまうためです。

頭からお腹まで映っている写真の大きさが理想とされております。写真スタジオで撮られる際には基本お任せして撮れます。

できるだけ新しい写真を選ぶ

遺影写真は、故人の近影の中から選ぶのがおすすめです。あまりに若い時など、亡くなった時期との差のある写真だと、参列者が違和感を持つことがあるためです。

ただ、故人の希望で若い頃の写真が使われるケースもありますし、学生時代の友人なども参列するでしょうから、そこまでこだわる必要はありません。

また、近影を若々しく見せるために、シワやシミなどを消す加工も可能です。

故人らしさが出ている写真を選ぶ

たとえば、いつもニコニコと笑顔を見せていた方が闘病の末、亡くなったとします。近影に笑顔の写真がなかったからと、真顔の写真を遺影に選んでしまうと、参列者は故人との楽しかった思い出を偲びにくくなるかもしれません。
逆に、いつも厳しかった方の遺影が笑顔だと違和感を覚える参列者もいるでしょう。

基本的には、故人らしい表情の写真を選ぶのがおすすめです。
ただ、人によって感じ方はいろいろなので、最終的には、家族など選んだ人が良いと思えるカットを選ぶのがベストでしょう。

先ほども書いておりましたが、残る人へ思い出してもらうお顔とも言えます。なので残される側が選ぶのではなく自身が選ばれた方が思いも伝わりやすいです。

写っている故人の目線の選び方

写っている故人の目線は、カメラ目線のものが良いのでしょうか?
実際には、カメラ目線の遺影写真も、正面ではなく斜めなどの角度から撮られた遺影写真も、どちらも使われています。

カメラ目線の遺影写真の場合は、参列者と視点が合うことから、まだそこに居るように感じられ、遺された方たちは故人と向き合いやすくなります。
もし、カメラ目線の遺影写真が希望なのにカメラ目線で写っているものがなければ、加工で目線を修正することも可能なので、葬儀社へ相談してみましょう。

一方、カメラ目線ではない遺影写真の場合は、自然に撮影された写真というイメージを与えます。カメラ目線の遺影写真ほど強い印象を与えず、故人との思い出を偲ぶのにぴったりです。
遺された写真が少ない場合でも、遺影写真を選びやすい点もメリットです。

これらを踏まえて、故人のイメージや遺された写真の状況などから選びましょう。


③遺影写真のサイズとフレームの選び方

遺影写真は、元の写真を葬儀社の担当者へ渡せば、最適なサイズやフレームを選んで仕上げてくれるため、遺族が気を揉む必要はありません。

ただ、なかには、費用を抑えるためなどの理由から、自分たちで用意する方もいらっしゃるでしょう。その場合は、以下の情報を参考に作成してください。

遺影写真の適切なサイズやデータ形式

遺影写真のサイズに決まりはありませんが、一般的には、祭壇用の大きなサイズと、焼香台用の小さなサイズの2種類を用意します。それぞれ、具体的なサイズは次の通りです。

祭壇用:
・A4(297mm×210mm)
・四つ切り(305mm×254mm)

焼香台用:
・L版(127mm×89mm)
・2L版(178mm×127mm)
・キャビネ版(180mm×130mm)

遺影写真のフレーム

遺影写真を飾るフレーム(写真立て)にも、決まったルールは特にありません。
白や黒、木目調といった落ち着いた色柄のものが選ばれることが多いようです。水色、シルバーなども好まれます。
また、故人のイメージカラーをもとに選ばれる場合もあります。
特別な理由がなければ、原色など派手な色使いは避けた方が無難でしょう。


④遺影写真の料金相場

遺影写真の作成を葬儀社に依頼した場合の相場は、大体、1万円から3万円ほどになります。
葬儀社を通さずにカメラ店などに依頼した場合はもう少し安く、5,000円前後です。

自分でプリンターなどを使って作成すれば、もっと費用を抑えることができます。


⑤遺影写真を生前に用意する方法

ここからは、生前にご自身の遺影を用意しておきたという方向けに、具体的な方法や、生前に用意しておくことでどんなメリットがあるかをお伝えします。

遺影写真を準備する方法は、大きく2つあります。
以下でそれぞれ、詳細な方法をご紹介します。

フォトスタジオで撮影してもらう

まずは、フォトスタジオや写真館などでプロのカメラマンに撮影してもらう方法です。
特に遺影撮影のメニューを掲げていなくても、依頼すれば多くのフォトスタジオで対応してもらえます。なかには、衣装のレンタルやスタイリストに衣装やヘアメイクを整えてもらえるサービスが用意されているところもあります。

フォトスタジオで撮影してもらう場合の流れは、次のようになります。

1.相談・予約:
まずは、近所など撮影を希望するフォトスタジオへ連絡して遺影の撮影をしてもらえるかどうかを確認しましょう。
撮影を受けていることがわかれば、日時を決めて予約します。

2.プランニング:
予約した日時にフォトスタジオを訪れたら、実際に撮影を始める前にまずはプランニングしてもらいます。出来上がりのイメージなど、遺影に関する希望・要望を伝え、フォトスタジオ側からの提案やアドバイスをもらいます。

3.ヘアメイク・衣装合わせ:
スタイリングサービスを受ける場合は、ヘアメイクや衣装合わせ、着替えなどを行います。衣装については、レンタルだけでなく、持参したものを着付けてくれる場合もあります。アクセサリーのみをレンタルするケースもあるでしょう。

4.写真撮影:
ヘアメイクや衣装などの準備が済んだら、写真撮影を行います。
フォトスタジオやプランによって、カット数は異なります。

5.写真選び・加工:
撮影してもらった写真の中から、どのカットを遺影にするかを決めていきます。
ご自身の希望に合うものを中心に、カメラマンのアドバイスなども参考にしながら選びましょう。
髪や肌を整えるなどの加工が必要な場合は、このタイミングで依頼します。

6.受け取り:
注文した遺影が完成したら、受け取りに行きます。
通常は、撮影から15~30日前後で完成します。

なお、撮影料金の相場は、2万円から3万円程度となっています。

手元の写真から自分で加工する

もう一つの方法が、これまでに撮り溜めた写真の中から選んで、遺影用に加工するというものです。

デジタルカメラの場合は撮影データを、フイルムカメラの場合はフィルムが良いですが、なければプリントされたものを用意します。
デジカメのデータがある場合は、自宅のプリンターか、コンビニエンスストアのマルチコピー機、家電量販店などに設置されたプリンターサービスなどを活用して出力します。出力サイズなどについては「遺影写真の適切なサイズやデータ形式」をご覧ください。

フイルムカメラの場合は、カメラ店で遺影用にプリントしてもらいましょう。
プリントされた印画紙を元にする場合は、劣化していたり解像度が低かったりして加工が必要な可能性が高いため、やはりカメラ店に持ち込んでプリントしてもらいましょう。

もし、過去に撮影した写真の中に気に入ったものがなければ、新たに自分で撮影するという方法もあります。その場合は、三脚などを使用するか家族などに撮影してもらい、自宅のプリンターやカメラ店などで印刷します。

このように自力で遺影を用意することも可能です。フォトスタジオで撮影するよりも安価に抑えることができますが、質の面ではどうしても劣ります。質を求める場合は、プロのカメラマンに撮影してもらった方が良いでしょう。


⑥遺影写真を生前に用意するメリット

遺影写真を生前に用意しておくことで、以下のようなさまざまなメリットが得られます。

自分の好きな写真を選べる

自分が死んだ後で家族などに遺影を用意してもらう場合、当然ながら自身で好きな写真を選ぶことはできません。「死んだ後のことにまで、こだわらない」という方を除き、お通夜やお葬式、その後の法要、お仏壇などに飾られて、生前のイメージをも塗り替えてしまう遺影は、できるだけ自分の好きな表情のものを選びたいと思うのが人情でしょう。
その点、生前に用意しておけば、自分の気に入った写真で遺影を作ることができます。

理想通りに加工できる

SNSにアップするための自撮り写真だけでなく、現在では就職活動用の証明写真まで、あらゆる写真を使用前に加工(レタッチ)することが当たり前の世の中になりました。

遺影も例外ではありません。誰の写真だかわからなくなるほど加工するのはおすすめできませんが、「できるだけ優しそうに」「できるだけ元気そうに」と、求めるイメージを実現するためには、肌の明るさや髪型などをある程度、加工するのが効果的です。

もちろん、死後に家族などが選んだ写真も加工自体は可能ですが、自分好みに加工できるのは生前に準備した場合だけです。

家族の負担を軽減できる

冒頭でもお伝えしましたが、もし、自分で遺影を用意しなければ、死後、お通夜などに間に合うよう、家族などが限られた時間の中で大急ぎで選ぶことになります。
ただでさえ、大切な人を亡くしてつらい精神状態の中で、葬儀に向けてなすべきことは多く、大きな負担となることは間違いありません。

生前に準備しておけば、家族の負担を軽減することができます。「生前に用意しておいてくれて、ありがとう」と、死んでからも家族に感謝されるでしょう。

写真館などでの撮影は記念にも

自分で遺影を用意する方法の中でも、写真館などで撮影してもらう方法の場合、誕生日などお祝いごとのタイミングに合わせて家族と一緒に撮影するついでに行えば、遺影の準備そのものを一つの楽しいイベントに変えることができます。

自分が死んだ後の準備をするのは少しさびしいことでもありますが、このようなイベントに変えることで、明るい気持ちで取り組めるでしょう。


⑦遺影写真の撮影には「フォトスタジオ さくら」がおすすめ

従来、遺影を用意するのは遺族の役目でした。ただ、家族が亡くなったばかりのつらい時期に、葬儀の手配などさまざまな事務処理を行わなければならず、大きな負荷がかかります。
少しでも負担を軽くするためにも、生前に自身の遺影写真を撮影しておくのがおすすめです。

生前に写真を準備しておけば、自分の好みの写真を希望に合わせて加工してもらえるため、遺族や参列者に対して、自分が望むイメージを想起してもらいやすくなるというメリットもあります。

振袖&フォトスタジオさくらでは、遺影の撮影を承っております。
女性は1万7,000円(税別・ヘアメイク込)、男性は1万4,000円(税別・ヘアセット込)で、ペアの場合はお二人の合計金額から3,000円を割り引かせていただきます。

人生の最後を飾る大切なお写真は、「理想のヘアメイクを行う写真スタジオ」No.1に選ばれた振袖&フォトスタジオさくらにお任せください。

フォトスタジオさくらの遺影写真について、詳しくは、こちらのページをご覧ください。

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